改竄(かいざん)

晋書

改(かい)竄(ざん) 
意味:字や語句を変える

 阮(げん)籍(せき)は、歩兵の詰所の料理係に酒造りの名人がいて、三(さん)百(びゃく)斛(ごく)もの酒を蓄えていると聞くと、すぐに歩兵校(こう)尉(い)の職を求めた。阮(げん)籍(せき)は世事を顧みず、官職を離れても、いつも大将軍府の中をふらふらと歩き回り、朝の宴会には必ず姿を見せた。ちょうどそのころ、司(し)馬(ば)昭(しょう)が九(きゅう)錫(しゃく)(皇帝が臣下に与える九種類の最高の恩賞)を辞退しようとしたため、公(く)卿(ぎょう)たちは司(し)馬(ば)昭(しょう)に皇帝への即位を勧める文を作ろうとし、阮(げん)籍(せき)にその文案を任せた。しかし阮(げん)籍(せき)は酔いつぶれて文を作るのを忘れ、いざ提出の段になって、使者が取りに行くと、阮(げん)籍(せき)は机に突っ伏して眠り込んでいた。使者がその様子を報告すると、阮(げん)籍(せき)はただ机を指さして「そこにある」と言い、書きかけの文を写させた。その文は、一文字も改め(竄(あらた)め)直された所はなく、文は非常に清らかで力強く、当時の人々から大いに称賛された。

 ※「白(はく)眼(がん)視(し))」に続く

『晋書 阮(げん)籍(せき)伝』

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