酒池肉林(しゅちにくりん)

故事成語

(しゅ)()(にく)(りん) 
意味:贅沢な酒宴

 (いん)(ちゅう)(おう)は、弁舌が立ち、動作も俊敏で、耳も目も非常に鋭かった。その体力は人並み外れており、猛獣を素手で打ち倒すほどだった。知恵は臣下の忠告を退けるに足り、言葉は過ちを飾り立てて正当化するに十分だった。臣下の能力を誇り、天下に響く名声をもって、自分より劣る者ばかりだと見なしていた。酒と女の快楽を好み、婦人に溺れていた。妲己(だっき)(でき)(あい)し、彼女の言うことはすべて聞き入れた。そこで()(けん)に命じて、新たな官能的な音楽を作らせ、北里(遊郭が集まる地域)の舞を取り入れ、退廃的な音楽を奏でさせた。重い税を課して鹿(ろく)(だい)(豪奢な楼閣(ろうかく))に金を満たし、(きょ)(きょう)(巨大な倉庫)に穀物を積み上げた。さらに犬や馬、珍奇な品々を集めて宮殿を満たし、沙丘の苑台(庭園や楼閣)を広げ、野獣や鳥を多数捕らえてそこに置いた。神々をも軽んじ、沙丘にて大規模な宴を開いた。酒を池のように張り、肉を林のように吊るし、男女を裸でその間を追いかけさせ、夜通し酒宴を楽しんだ。


『史記 (いん)(ほん)()

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