画餅(がへい)

故事成語

()(へい) 
意味:実際の役にたたない

 かつて(しょ)(かつ)(たん)(とう)(よう)らは名声を競って広めて「()(そう)(はっ)(たつ)(名声ばかりで実がない)」と揶揄(やゆ)され、魏の皇帝の(そう)(えい)は彼らを嫌っていた。ちょうど(ちゅう)(しょ)(ろう)(皇帝の秘書官)を選抜する時、(みことのり)を出して言った。「適任者を得るか否かは()(いく)に任せる。ただし、人を選ぶさいは名声ある者を取るな。名声とは地面に(もち)()くようなもので、食べることはできない。」

 これに対して()(いく)は答えた。「名声は必ずしも異才を招くものではありませんが、常人を得ることはできます。常人は教えを(おそ)れ、(ぜん)(した)うことで名声を得るのであり、これを()むべきではありません。愚かな私には異才を見抜く力はありませんが、人を選ぶ者は、まさに名声に基づいて常人を選ぶのが職務です。ただ、後にその実績は検証すべきです。古代では言葉によって奏上し、功績によって明らかに試しました。今は評価する制度が廃れ、悪口や称賛によって進退を決めるため、真と偽が入り混じり、虚と実が互いを覆っています。」

『三国志 魏書 ()(いく)伝』

※「(たい)(さい)(たい)(ぜん)()」に続く

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