蛟龍雲雨を得(こうりゅううんうをう)

故事成語

(こう)(りゅう)(うん)()() 

意味: 世に出ていなかった英雄が、機会を得て能力を発揮する

 ()(そん)(けん)は、(しゅう)()(へん)将軍に任命し、(なん)(ぐん)(けい)(しゅう)の中心部)の太守とした。(しゅん)(かん)(しょう)(りゅう)(よう)(しゅう)(りょう)の四県を領地として与え、(こう)(りょう)に駐屯させた。一方、(りゅう)()()将軍として(けい)(しゅう)の長官を兼任し、(こう)(あん)に本拠を置いた。(りゅう)()(そん)(けん)に会うため呉の都の(けん)(ぎょう)を訪れた。

 その際、(しゅう)()(そん)(けん)に上奏して言った。「(りゅう)()(きょう)(ゆう)(ずる賢い英雄)の風格を持ち、(かん)()(ちょう)()という熊や虎のような猛将を従えています。彼らが長く他人の下に甘んじるはずがありません。愚考するに、(りゅう)()()に移住させ、立派な宮殿を建て、美しい女性や遊び道具を与えて()(もく)を楽しませるべきです。そして(かん)()(ちょう)()の二人をそれぞれ別の場所に配置し、私のような者が彼らを指揮して戦えるようにすれば、大きな事業を成し遂げることができるでしょう。今、土地を割いて彼らに与え、三人を一緒に前線に置いているのは、まるで(こう)(りゅう)(水中にひそむ龍)が雲と雨を得たようなものです。池の中に収まり続けることはないでしょう。」

 しかし(そん)(けん)は、北方に(そう)(そう)がいることから英雄を広く集めるべきだと考え、また(りゅう)()をすぐに制御するのは難しいと懸念して、(しゅう)()の進言を採用しなかった。

『三国志 呉書 (しゅう)()伝』

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