蚤蝨の細なる者のごとき(そうしつのさいなるもののごとき)

故事成語

蚤蝨(そうしつ)の細(さい)なる者(もの)のごとき
意味:素晴らしい人物を見ることで、別の人物がつまらなく見える

 子(し)圉(ぎょ)が孔子を商(しょう)の国の宰(さい)相(しょう)に会わせた。孔子が退出した後、子(し)圉(ぎょ)が入ってきて、今の客はどうだったかと尋ねた。宰(さい)相(しょう)は答えた。「私は孔子と会ったが、その後にあなたを見ると、蚤(のみ)か蝨(しらみ)のように小さく見える。(それほど孔子は偉大である。)私はすぐにでも孔子を王様に会わせようと思う。」

 子(し)圉(ぎょ)は孔子が王に大事にされることを恐れた。そこで宰(さい)相(しょう)に言った。「もし王様が孔子に会えば、あなた様のことも蚤(のみ)か蝨(しらみ)のように見えることでしょう。」

 宰(さい)相(しょう)はもう孔子を王に会わせようとはしなかった。

『韓(かん)非(ぴ)子(し) 説(ぜい)林(りん) 上』

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