天網恢恢 疎にして漏らさず
意味:悪事を行えば必ず報いがある
積極的に行うと勇めば死に、積極的に行わないと勇めば生きる。この両者は、あるいは利があり、あるいは害がある。これは天が人の作為を憎んでいるからである。誰がこの理由を知っているだろうか。
こういうわけで、聖人は人の作為は困難であると考える。天のはたらきは、争わなくてもよく勝ち、説明しなくても対応し、呼ばなくても自分から来て、ゆったりしていてもよく計算されている。天が張り巡らせた網の目は、恢恢として疎らではあるが、漏れ失うことはない。
『老子』

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