大器晩成

故事成語

(たい)()(ばん)(せい) 
意味:偉大な人物は世に出るまでに時間がかかる

 上位の人物は、道のことを聞けば勤勉にそれを実行しようとする。中位の人物は、道のことを聞けば関心があるようなないような態度をとる。下位の人物は、道のことを聞けば大いに笑って馬鹿にする。笑われないようでは道とは言えない。

 ゆえにこんな言葉がある。「明るい道は暗いようであり、進む道は退(しりぞ)くようであり、平らな道はでこぼこのようであり、最上の徳は谷のようであり、純白は(けが)れているようであり、広大な徳は足りないようであり、確実な徳は軽薄なようであり、質素で真実のある人は()(せっ)(そう)なようである。」

 あまりに大きな四角には(すみ)がなく、あまりに大きな(うつわ)(おそ)く完成し、あまりに大きな音は聞こえず、あまりに大きなものには形がない。このように、道とは隠れていて名前で表しようがないものである。しかし、道だけがあらゆるものに力を貸し、事を成し遂げさせる。

『老子』

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