渾沌に目口を空ける

故事成語

渾沌(こんとん)()(くち)()ける
意味:無理に道理をつける

 南海の帝王を(しゅく)と言い、北海の帝王を(こつ)と言い、中央の帝王を(こん)(とん)と言った。(しゅく)(こつ)がある時ともに(こん)(とん)のいる地で会った。(こん)(とん)は二人をとても手厚くもてなした。(しゅく)(こつ)(こん)(とん)の恩徳に報いようと相談して言った。「人はみな、目に二つ、耳に二つ、鼻に二つ、口に一つの、計七つの穴が顔にあり、それによって()たり()いたり食べたり息をしたりするが、(こん)(とん)だけにはそれがない。お礼に穴を空けてあげよう。」そこで一日に一つずつ穴を空けていったら、七日目に(こん)(とん)は死んでしまった。

『荘子 応帝王』

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