燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや
意味:小人物に大人物の志は理解できない
陳勝は陽城の人で、字を渉といった。呉広は陽夏の人で、字を叔といった。
陳勝が若いころ、雇われて畑を耕していた。ある時耕すのをやめて、丘の上に行き、しばらく自分の境遇を嘆き、言った。「もし富貴の身になっても、お互い忘れないようにしよう。」仲間の男が笑って言った。「お前は雇われて畑を耕している身だ。どうして富貴の身になどなれるだろうか。」陳勝はため息をついて行った。「ああ、小さな燕や雀に、大きな鴻や鵠の志がどうしてわかるだろうか。」
『史記 陳渉世家』

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