故事成語

荘子

井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)

狭い見識にとらわれ、広い世界を知らない
列子

朝三暮四(ちょうさんぼし)

目先の違いにとらわれ、結果が同じことに気付かない
列子

杞憂(きゆう)

無駄な心配
荘子

散木・散人(さんじん・さんぼく)

役に立たない木・役に立たない人
孫子

彼を知り己を知れば百戦殆からず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)

敵味方の状況を把握できれば危険はない
荘子

尾を塗中に曳く・曳尾塗中(おをとちゅうにひく・えいびとちゅう)

高い身分で自由がなくなるより、低い身分で自由な方が良い 
荘子

渾沌に目口を空ける(こんとんにめくちをあける)

無理に道理をつける
荘子

胡蝶の夢(こちょうのゆめ)

夢と現実の区別がつかない
老子

知る者は言わず言う者は知らず/和光同塵(しるものはいわずいうものはしらず/わこうどうじん)

物事を真に理解している人はあまり話さず、物事を真に理解していない人ほどよく話す/才能を隠して世俗と交わる
荘子

莫逆の友(ばくぎゃくのとも)

心の通じ合う親友
老子

天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかいそにしてもらさず)

悪事を行えば必ず報いがある
老子

大器晩成(たいきばんせい)

偉大な人物は世に出るまでに時間がかかる
荘子

無用の用【荘子】(むようのよう)

一見役に立たないことが実は大切な役割を果たしている
老子

無用の用【老子】(むようのよう)

一見役に立たないことが実は大切な役割を果たしている
孫子

始めは処女の如く後は脱兎の如し(はじめはしょじょのごとくのちはだっとのごとし)

最初は弱く見せ、後から力を出す
孫子

呉越同舟(ごえつどうしゅう)

仲の悪い者同士が協力する
孫子

風林火山(ふうりんかざん)

風のように速く、林のように静か、火のように攻め、山のように動かない
孫子

巧遅は拙速に如かず(こうさはせっせいにしかず)

遅くて上手より、早くて下手の方が良い
韓非子

二柄(にへい)

君主が人を支配する賞罰の権限
貞観政要

創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすくしゅせいはかたし)

始めるよりも守り続けることの方が難しい
韓非子

明主は小事を躬らせず(めいしゅはしょうじをみずからせず)

賢いリーダーは重要でないことを自分でやらない
韓非子

櫝を買いて珠を還す(とくをかいてたまをかえす)

つまらないものに目がいき、大事なものを見失う
韓非子

吮疽の仁(せんそのじん)

部下へのいたわり/有害な優しさ
韓非子

小忠は大忠の賊(しょうちゅうはだいちゅうのぞく)

さな誠実さは大きな誠実さを妨げる
韓非子

隣人の父を疑う/知に処すること則ち難し(りんじんのほをうたがう/ちにしょすることすなわちかたし)

同じことをしても立場が違うと疑われる 知ることよりも、知ってどうするかが難しい
孟子

木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)

目的と方法が合っていない
韓非子

侵官の害(しんかんのがい)

越権行為による功績は、利よりも害の方が大きい
孟子

匹夫の勇(ひっぷのゆう)

感情にまかせた考えなしのつまらない勇気
韓非子

蚤蝨の細なる者のごとき(そうしつのさいなるもののごとき)

素晴らしい人物を見ることで、別の人物がつまらなく見える
韓非子

山に躓かずして垤に躓く(やまにつまづかずしてていにつまずく)

大事は注意するため失敗しづらいが、小事は不注意で失敗しやすい
孟子

似て非なるもの/郷原(にてひなるもの/きょうげん)

似ているがまったく違うもの 善良を装って評判を得ようとする人物
戦国策

禍転じて福と為す(わざわいてんじてふくとなす)

悪い事を利用して良い事になるようにする
韓非子

蟻の一穴・千丈の堤も蟻の穴から崩れる(ありのいっけつ・せんじょうのつつみもありのあなからくずれる)

少しの不注意が大きな失敗を招く
韓非子

海大魚(かいたいぎょ)

力のある者でも土台は必要 短く話して相手の注意を引く
韓非子

利の在る所は皆賁諸となる(りのあるところはみなほんしょとなる)

利益があれば誰でも勇敢になる
韓非子

箕子の憂い/象箸玉杯(きしのうれい/ぞうちょぎょくはい)

小さな事から大きな流れを推測する
韓非子

巧詐は拙誠に如かず(こうさはせっせいにしかず)

巧みな偽りは拙い誠実さにはかなわない
韓非子

遠水は近火を救わず(えんすいはきんかをすくわず)

遠くにあるものは緊急のときに役に立たない
韓非子

余桃の罪(よとうのつみ)

君主の寵愛は気まぐれである
韓非子

老馬の智・老いたる馬は道を忘れず(ろうばのち・おいたるうまはみちをわすれず)

長年の経験は役に立つ
韓非子

涸沢の蛇(こたくのへび)

地位の低い者が地位の高いものを利用して両者とも得する
戦国策

伯楽の一顧(はくらくのいっこ)

優れた人物に認められる
戦国策

市に虎あり・三人虎を成す(いちにとらあり・さんにんとらをなす)

ありえないことも大勢が言えば信じてしまう
孟子

助長/浩然の気(じょちょう/こうぜんのき)

助けようとして害になる 物事にとらわれない大きな心
孟子

五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)

大差ない
戦国策

虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)

他人の強い力に頼って威張る
戦国策

北行して楚に至る(ほくこうしてそにいたる)

目的と方法が合っていない
戦国策

漁夫の利・鷸蚌の争い(ぎょふのり・いつぼうのあらそい)

当事者が争い合っている間に第三者が利益を奪う
戦国策

蛇足(だそく)

余計なつけたし
戦国策

先ず隗より始めよ/死馬の骨を買う(まずかいよりはじめよ/しばのほねをかう)

身近なところから始めよ/優秀な人を集めるために、つまらない人を優遇する